総評:サイレントマンガオーディション事務局長 持田修一
持田 修一:
株式会社コアミックス 取締役
サイレントマンガオーディション事務局 事務局長
『SMAC! The WEB/MANGA Magazine』編集長
“いつもサイレントマンガオーディションをご愛顧いただきましてありがとうございます。第10回という記念すべき節目の回にたくさんのご応募をいただきまして重ねて御礼申し上げます。今回、受賞された皆様おめでとうございます。残念な結果となられた皆様もぜひ今回の受賞作を参考にしながら次回も挑戦をお願いしたいと思います。
今回は「友情」「努力」「勝利」という日本の少年漫画の代表的なテーマを採用し、世界55の国と地域から379作品という多数の応募がありました。EXラウンドも重なり応募数こそ減少しましたが、応募作品全体のクオリティーは上がっており、SMAC!編集部、コミックゼノン編集部、そして最終審査員一同は大変嬉しく思っております。
最終審査会ではそれぞれの作品の画力の高さが大きな話題となり、しっかりと細部まで手を抜かず奥行きの感じられる絵を描く力は、日本の新人漫画家よりも上だという評価がなされました。その分、テーマに沿ったエピソードやキャラクターづくり、感動を呼ぶ演出などに高いレベルを要求され、全体的に高い基準の審査になったと思います。
その中でも何度も挑戦し回を追うごとに力をつけてきている応募者はしっかりと評価され、その将来性を楽しみしている声もたくさん上がりました。応募作品はすべて読ませてもらっていますので、今回受賞できなくても次回も頑張って応募していただきたいと思っています。
現在、SMAC!編集部とコミックゼノン編集部は、今回の受賞者を含めたマスタークラスの中から一刻も早く日本で漫画家デビューができる人が誕生するよう様々な企画を準備しているところです。日本の読者を喜ばせる題材、キャラクター、ストーリーを編集部と作り上げ、サイレントマンガオーディションから日本デビューの漫画家が生まれるよう私どもも全力で頑張りますので、今後とも何卒よろしくお願い致します。”
持田 修一
世界サイレントマンガオーディション
第10回の総評: 北条 司 先生
北条 司: 株式会社コアミックス 取締役 / 漫画家『Angel Heart』『Angel Heart 2ndシーズン』『CITY HUNTER』『CAT’S EYE』ほか
審査員 北条 司 より:
“お母さんの笑顔がよかった。魔女だし美女ではないけど、ラストで嫌な顔で出てくるのに、いい笑顔を見せる。好みは人それぞれだけど、個人的にあの笑顔が好きだった。 ”
審査員 富沢 順 より:
“20代前半でこの画力と表現力は立派。ストーリー作りを磨いて行けば更に上を目指せると思う。”
審査員 堀江信彦 より:
“犬の表情や感情が面白かった。飼い主の気を引こうとして、色々な行動にでるのが秀逸。日本の漫画家にはないセンスを感じる。”
ゼノン編集部 より:
“日本の既存の漫画家に通じるスタイルを感じる。日本の雑誌に載っていても遜色ない作品。”
第10回の総評: 原 哲夫 先生
原 哲夫: 株式会社コアミックス 取締役 / 漫画家『いくさの子 織田三郎信長伝』『蒼天の拳』『北斗の拳』ほか
第10回の総評: 次原 隆二 先生
“画的に優秀。テーマがあるマンガオーディションなのにテーマ性を感じない作品が多かった。「友情」「努力」「勝利」どれか一つでもいいのに、単純にサイレント描いている。読み物として面白い作品が多かっただけに気になった。”
次原 隆二: 株式会社コアミックス 取締役 / 漫画家『内閣総理大臣 桜庭皇一郎』『レストアガレージ251車屋夢次郎』『よろしくメカドック』ほか
第10回の総評: 富沢 順 先生
“それぞれの作者に個性があるからこそマンガはおもしろい。若い作者には今後を期待してしまう一方、私個人は大人のマンガにも興味がありますよ。「100才の人のマンガ」なんてあったら、みんな読みたいでしょ?”
富沢 順: 漫画家『コマンダー0』 『企業戦士YAMAZAKI』 『殺し屋麺吉』ほか
第10回の総評: 堀江 信彦
“全体的にレベル上がっている。画だけなら即デビューさせたい才能もいた。一生懸命さが画から伝わり好感を持てた。漫画は画の力が大きいので、見たくなる画を描けるというのは、最大の力。そういう作家がいたのは非常によかった。”
堀江 信彦: 株式会社コアミックス 代表取締役社長 / 元『月刊コミックゼノン』編集長 / 元『週刊少年ジャンプ』編集長
スポンサー賞
・CLIP STUDIO PAINT EX ・Wacom Mobile Studio Pro 13
準スポンサー賞
・CLIP STUDIO PAINT EX ・Wacom Intuos Pro Paper Edition
“HOUSE KEEPING PROBLEM” by | Brunei Darussalam | |
“Medal” by | Russian Federation | |
“Guardians” by | Brazil | |
“Worthy” by | Philippines | |
“art group” by | Russian Federation | |
“The Quest” by | Libya | |
“A Thousand Friends” by | Sudan | |
“Two Breeds, only one blood” by | Brazil | |
“Wild Treasure” by | Brazil | |
“All or None, for Better or Worse” by | Italy | |
“LOSERS” by | Vietnam | |
“Kendo Together” by | Belgium | |
“Keep Going!!” by | Malaysia | |
“One Punch” by | Brazil | |
“Faith” by | Brazil | |
“Doggonomicon” by | Ecuador | |
“Hero’s Secret” by | Brazil |
“Heart Cross” by | Italy | |
“I CAN DO IT!” by | Russian Federation | |
“ここにるよ” by | Japan | |
“One day in Transylvania” by | Russian Federation | |
“Chicken Dinner Battlegrounds Surival” by | Indonesia | |
“Ice and Narwhals” by | Italy | |
“Christmas Present” by | Japan | |
“Get Up!” by | Brazil | |
“Rivals today… Friends forever” by | Brazil | |
“Close to you” by | Vietnam | |
“Equals” by | Brazil | |
“Flyin’ On Ice (Never give up!)” by | Brazil | |
“Mão Atada (Hand Tied)” by | Brazil | |
“Victory Bread” by | Mexico | |
“Sunshine” by | Malaysia | |
“Imagination of Fear” by | Indonesia | |
“Amongst the flow” by | Australia | |
“The Bravery” by | Italy | |
“The Phantom Dance” by | Italy | |
“When Hope Is Born” by | Italy | |
“Bear&Bee” by | Malaysia | |
“Fly” by | Italy | |
“Fight! Fight! FIGHT!!!” by | Italy | |
“Baby Scramble” by | Malaysia | |
“L’appel du vide” by | Italy | |
“Let’s Go Home” by | Brazil | |
“Rec #55” by | Italy | |
“Today, I will be number one!” by | Malaysia | |
“The Heart of the Mountain” by | Argentina | |
“SAVING US” by | Argentina | |
“Pop City Prattle” by | United Kingdom | |
“The Boy Who Can’t Play Baseball” by | Philippines | |
“Together” by | Brazil | |
“Go the Distance” by | Italy |
審査員 次原 隆二 より:
“人間と動物を描くのをうまい。コマの流れはプロのレベル。サイレントだから「言葉」ではなく、登場人物の表情でドラマを伝えらることはSMAの基本だが、最後に描かれている文字を差し引いたとしても内容はわかりやすいし、全体的なクオリティーが高い。物語も伝わるものがある。”